FTMOドローダウンルール完全解説|最大DD・日次DDの計算方法

FTMOのチャレンジで失格になる原因の大半は、ドローダウンルールの違反です。「合格できそうだったのに、ドローダウンを超えて一発失格」——これがFTMOで最も多い失敗パターンです。

FTMOのドローダウンルールは、他のプロップファームに比べて仕組みが独特です。「最大損失5%」「全体10%」という数字だけ知っていても、計算の仕組みを理解していないと思わぬ落とし穴に嵌まります。

この記事では、FTMOの公式ドキュメントをもとに、Maximum Daily Loss(日次最大損失)とMaximum Loss(全体最大損失)の計算方法を具体的な数字で解説します。チャレンジ中の方は保存しておいてください。

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FTMOのドローダウンルールは2種類ある

FTMOには2つのドローダウン制限があります。

① Maximum Daily Loss(MDL)= 日次最大損失 1日に失ってよい最大損失額。これを超えると即失格。

② Maximum Loss(ML)= 全体最大損失 チャレンジ全体を通じた最大損失額。これを超えると即失格。

どちらも「口座残高(Balance)」ではなく「エクイティ(Equity)=残高+含み損益+手数料+スワップ」をベースに計算されます。ここが最大の注意点です。含み損が一時的に膨らんだだけで失格になります。

また、2-Stepチャレンジと1-Stepチャレンジでは計算方法が異なります。 2026年2月に導入された1-Stepチャレンジは特にルールが厳しいため、必ず区別して理解してください。

2-Stepチャレンジのドローダウン計算

① Maximum Daily Loss(日次最大損失):初期残高の5%

計算式: 「前日23:59:59 CE(S)T時点の残高」−「初期残高の5%」=「当日のエクイティ下限」

$100,000口座の場合:初期残高の5%=$5,000がMDL額です。

前日23:59残高MDL額(固定)エクイティ下限
1日目(初日)$100,000(初期残高)$5,000$95,000
2日目(+$3,000の日)$103,000$5,000$98,000
3日目(−$2,000の日)$101,000$5,000$96,000

ポイントはMDL額「$5,000」は初期残高から計算した固定値であり変わらないこと。ただしエクイティ下限は前日の残高をベースに毎日リセットされます。

つまり、2日目に$3,000稼いでいると、その日の「失ってよい額」は$5,000のままですが、「エクイティが$98,000を下回ったら失格」というラインが上昇します。稼いでいるほど1日の損失許容額が実質的に下がるわけではなく、「初期残高の5%分」は常に確保されているという、トレーダーに有利な設計です。

リセットタイミング:毎日 CE(S)T 23:59:59(日本時間では夏時間で6:59、冬時間で7:59に切り替わります)

② Maximum Loss(全体最大損失):初期残高の10%(固定・静的)

2-Stepチャレンジの全体最大損失は静的(Static)です。チャレンジ中を通じて、エクイティが初期残高の90%を下回ったら即失格というシンプルなルールです。

$100,000口座の場合:エクイティが$90,000を下回った瞬間に失格。

このラインは利益が増えても動きません。$150,000まで残高が増えたとしても、$90,000を下回れば失格です。「全体の最大損失は初期残高の10%まで」という絶対的な下限です。

1-Stepチャレンジのドローダウン計算(より厳しい)

2026年2月に導入された1-Stepチャレンジは、2-Stepと比較してドローダウンルールが2点異なります。

① Maximum Daily Loss:初期残高の3%(2-Stepより厳しい)

計算式は2-Stepと同じですが、MDL額が初期残高の3%と、2-Stepの5%より厳しい設定です。

$100,000口座の場合:MDL額=$3,000。エクイティ下限は前日残高−$3,000。

$100,000の口座で1日に失ってよい上限が$3,000です。3%はかなり狭いため、ロット管理がより重要になります。

② Maximum Loss:EODトレーリング方式(動的)

1-Stepの全体最大損失はEOD(End-of-Day)トレーリング方式です。2-Stepの静的な10%ルールとは異なり、利益が増えるとともにエクイティ下限が上昇します。

計算の仕組み:

  • 初日:初期残高$100,000 → エクイティ下限$90,000(10%分)
  • 1日目終了時に残高$104,000 → エクイティ下限が$94,000へ上昇
  • 2日目終了時に残高が$103,000(下落)→ エクイティ下限は$94,000のまま(下がらない)
  • 以降、残高の最高値から10%を引いた値がエクイティ下限

つまり1-Stepでは、稼いで口座残高が上がるほど「失格ライン」も上昇します。 利益を積み上げた後に大きなドローダウンが来ると失格しやすくなります。

また1-StepにはBest Day Rule(最も利益の多い1日が全収益日の合計利益の50%を超えてはならない)も追加されており、一発で大きく稼ぐ戦略は使えません。

よくある誤解:含み損がドローダウンにカウントされる

「まだポジションを決済していないから大丈夫」という考えは危険です。FTMOのドローダウン計算は含み損(フローティングP/L)、手数料、スワップを全て含むエクイティベースで行われます。

具体例($100,000の2-Stepチャレンジ):

  • 当日のエクイティ下限:$95,000
  • 保有中のポジションの含み損:−$4,000
  • 当日の確定損益:−$1,200

この場合、エクイティ=$100,000−$4,000−$1,200=$94,800 となり、ポジションを決済していなくても$95,000を下回って失格になります。

含み損が膨らんでいる状態で「そのうち戻る」と待ち続けることが、最も危険な行動です。エントリー前に必ずストップロスを設定し、最大含み損の範囲を確認してからポジションを持つことが必須です。

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2-Step・1-Stepのドローダウンルール比較

ルール2-Step1-Step
日次最大損失(MDL)初期残高の5%(毎日リセット)初期残高の3%(毎日リセット)
全体最大損失(ML)初期残高の10%(固定・静的)初期残高の10%(EODトレーリング)
含み損のカウントありあり
Best Day Ruleなしあり(最大50%)
難易度標準高め

合格率との関係について詳しくは「FTMO合格率の実態|leaderboard上位者が語る合格のコツ」を参照してください。

ドローダウンを違反せずに乗り切る実践的な管理法

1日の許容損失を「MDL額の50%以下」に設定する

2-Stepの$100,000口座であれば、MDL額は$5,000です。しかし、この上限ギリギリまで使うつもりでトレードしてはいけません。含み損の一時的な拡大や手数料・スワップの誤差で予想外にラインを超えることがあります。

実践ルール:1日の損失上限を$5,000ではなく$2,000〜$2,500(MDL額の40〜50%)に設定する。 これなら含み損が一時的に膨らんでも余裕があり、精神的にも安定したトレードができます。

ポジションを持つ前に「最大含み損」を確認する

エントリー前に「このトレードでストップロスが発動した場合の損失額」を必ず計算します。その金額が当日のリスク上限に収まっているかを確認してからエントリーします。

日本時間の朝7〜8時(MDLリセット時間)に注意

MDLのリセットは日本時間の夏時間6:59(冬時間7:59)です。この時間にポジションを持ち越している場合、前日の損失分がリセットされ、新しいエクイティ下限で再計算されます。夜間のポジション保有時は特にこのタイミングを意識してください。

チャレンジを通じた攻略法の詳細は「FTMOチャレンジ攻略」で解説しています。

まとめ:FTMOドローダウンの核心3点

① 日次最大損失(MDL)は「前日残高−初期残高×5%」で毎日リセットされる(2-Step)。上限額は常に初期残高の5%で固定。

② 全体最大損失(ML)は「エクイティが初期残高の90%を下回ったら即失格」(2-Step)。静的で動かない。1-Stepはトレーリング方式で利益が増えると失格ラインも上昇する。

③ 含み損・手数料・スワップがすべてエクイティに含まれる。 未決済ポジションでも失格になる。

この3点を正確に理解したうえで、1日の実質リスクをMDL額の50%以下に管理すれば、ドローダウン違反での失格はほぼ防げます。

ルール全体の体系的な解説は「FTMOルール完全解説」で確認してください。

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